骨格診断とは、外見とあなた自身の内側からでてくるイメージをうまく調和させるための指標となる理論のことをいいます。人が生まれ持ったカラダのラインや質感の特徴からつぎの3つに分類しています。
- ストレートタイプ
- ウェーブタイプ
- ナチュラルタイプ
そして、よりおしゃれに見える着こなしを導くのです。
※「ストレートタイプ」「ウェーブタイプ」「ナチュラルタイプ」の順に特徴や似合う服装について解説をしていきます。
ストレートタイプ

たとえるなら、欧米人のような肉厚でメリハリ感のあるボディスタイルが多いのがこのタイプの特徴です。胸元に厚みがありバストトップの一も高めで上重心型です。骨盤の一がやや高いために脚長に見えやすく、また膝下が細いのもストレートタイプの魅力といえます。
いっぽうで、筋肉がつきやすい体質で、たとえ痩せ型であっても、肌には豊かなハリ感があるため、肉感的にみえないような工夫が必要なのもポイントのひとつ。
ストレートタイプを一言でいうと、「立体的でグラマラスなボディの持ち主」。顔は卵型や丸型(肌にハリがある)の人が多く、カラダにはつぎの特徴があります。
上半身
カラダに厚みがあり、鎖骨や肩甲骨はあまり出ていない。首はやや短めで、バストトップが高い。
下半身
腰の位置やヒップの位置が高く、ウエストラインがハッキリしている。脚は膝から上が太めで、下が細めな形をしています。
骨・筋肉
筋肉がつきやすい。手首は細めで、断面にすると丸に近い感じ。骨ばってはおらず、膝の皿はあまり目立たない。
肌質
張りと弾力があり、背中や二の腕の外側、太ももがパンと張っている。
また、骨格以外にも、「服を着た時に定番のテーラードジャケットやスーツが似合う」「コットンなど、張りのある素材が似合う」「ハイウエストの切り替えがある服を着ると太って見える」「お腹の贅肉が気になる」「といった特徴があります。
ストレートに似合うファッションスタイルは「シック」「クラス感」
骨格診断によるストレートタイプの特徴は「上重心」「グラマラス」「メリハリボディ」がキーワード。つまり、ハリのある質感を持っているので、身につけるものも厚みがあり、ハリのある質感で、シンプルなデザインをセレクトすると良いでしょう。
正統・高品質を意識したクラス感のあるコーディネートを心がけたり、引き算スタイルが得意なので、過度な装飾は避けてシックにまとめるのがオススメ。
トップス | 首回りや胸をスッキリ見せる。胸元が縦に開いたものがおすすめ。 ベーシックなシャツ、ジャケット、Vネックニット |
ボトムス | 太ももを強調せず、細いひざ下やヒップラインを見せるタイトスカートやストレートパンツが似合う。 ストレートパンツ、タイトスカート |
バッグ | 大きめ、マチが厚い ケリー風やバーキン風 ボストンタイプなど 自立できるもの |
帽子 | シンプルで、飾りの少ないもの 中折れ帽、ハイゲージニット帽 |
靴 | ツヤなしの表革素材 パンプス、スタンダードなローファー |
ワンピースの着こなし
シルクジャージーのラップワンピースはメリハリのあるボディラインのストレートタイプにお似合いになります。また、ジャケットを着るとスーツスタイルにも見えるようなタンクワンピースもオススメです。いずれもスカートデザインはタイト?ストレートラインのものをセレクト。
OK | ラップワンピース、シャツワンピース |
NG | タックワンピース、Aラインワンピース |
スカートスタイルの着こなし
丸みのあるヒップラインのストレートタイプはタイトスカートがすっきりとスタイルアップして見えます。カジュアルダウンしたい時はストレートラインのスカートもオススメです。お腹周りが気になる。。。と敬遠せずに、ぜひトライしてみてください。スカート丈は膝がギリギリ見える膝上丈にすると膝下がすらっと細いストレートタイプは着痩せ効果があります。
OK | タイトラインスカート、ストレートラインスカート、レーススカート |
NG | フレアスカート、ブリーツスカート、マーメイドスカート、Aライン |
パンツスタイルの着こなし
フルレングス丈のパンツスタイルが大人の女性らしさを演出してくれます。細身のラインやクロップド丈は太腿のムッチリ感が強調されてしまうので、あまりオススメできません。
OK | フルレングス丈スラックス、ストレートラインデニム、チノパン、テーパードパンツ |
NG | ショートパンツ、フレアパンツ、スキニー |
ウェーブタイプ
フェミニンな印象を感じさせる「繊細ボディ」の持ち主といえます。「薄い」「華奢(きゃしゃ)」といったイメージがフィットするのたこのタイプ。また筋肉がつきにくい、柔らかな質感のボディも特徴的です。細い鎖骨が目立つ華奢(きゃしゃ)な上半身に比べると、下半身にはボリュームがあり、ヒップ位置も低めの下重心。
そのためコーディネートは、上半身の薄さをカバーして華やかに見せること、脚が短く見えないよう重心を上に見せる工夫が必要です。
上半身
横からみると、体が薄い。バストトップが低めで、特に上半身が華奢(きゃしゃ)。首が長い。
下半身
腰の位置が低く、ヒップラインが平面的。太ももは細めで膝が出ている。膝の上に脂肪がつきやすい。
骨・筋肉
鎖骨や肩甲骨は小さいが目立つ。手首を断面にすると楕円形。筋肉よりも脂肪がつきやすい。
肌質
しっとりしていてソフトな質感。二の腕や太ももにハリがなく、プニュプニュしている。
ウェーブに似合うファッションスタイルは「ソフト」「華やか」
ウェーブタイプの特徴は「下重心」「華奢」「やわらかな曲線」です。やわらかな質感をもっているので、身につけるものも薄手でやわらかな質感、装飾のあるデザインをセレクトしましょう。
また、足し算スタイルが必須なので寂しい印象にならないよう、アクセサリーやヘアスタイルも含め、ソフトで華やかさを意識したコーディネートを心がけると良いでしょう。
トップス | 上半身が寂しくならない、フリルなどの飾りがついた、華やかでボリュームのあるものが似合う。 ブラウス、カーディガン、オフショルダー |
ボトムス | 下半身が軽やかに見える、フレアスカートがおすすめ。パンツはコンパクトに見えるスキニータイプを。 ミニスカート、プリーツスカート、テーパードパンツ |
バッグ | 小さめ、マチがうすい キルティング、ツイード、ファーなどの素材 自立できないタイプ |
帽子 | 華やかで、つばが広いもの リボンなど飾りがついたデザイン フレア形の帽子 |
靴 | バレエシューズ、ロングブーツ、スウェード素材 |
ワンピースの着こなし
やわらかなシフォン素材のワンピースは柔らかい質感をお持ちのウェーブタイプにぴったりです。また、ボディコンシャスラインは、立体感のないウェーブタイプの身体にもメリハリがでて、着痩せ効果も抜群です。間延び感をカモフラージュするにはトップスとボトムスとを異素材で組み合わせるデザインもお似合いになります。
OK | ミニ丈ワンピース、フレアスカートワンピース |
NG | サックワンピース、コクーンワンピース |
スカートスタイルの着こなし
腰のラインが平面的なウェーブタイプの方はフレアースカートやプリーツスカートなどでボリュームをだすとスタイルアップしてみえます。タイトスカートを選ぶ場合はストレッチ素材の細身のデザインのものがオススメ。ウェーブタイプは下重心の特徴があるので、ハイウェストのデザインのものはバランス良く、脚長効果があります。
OK | フレアスカート、ブリーツスカート、アシンメトリーデザインスカート、マーメイドスカート、Aラインスカート、コクーンスカート、ティアードスカート |
NG | ストレートスカート、ロングスカート |
パンツスタイルの着こなし
膝上と膝下の太さの差が小さく、肉感的ではないウェーブタイプは脚のラインを強調させるようなショートパンツ、スキニーパンツなどがお似合いになります。ストレートラインのいわゆる「長ズボン」テイストのものは地味な印象になるので、避けましょう。
OK | ショートパンツ、クロップ丈パンツ、スキニーパンツ |
NG | チノパン、ワイドパンツ、ジーンズ |
ナチュラルタイプ
スタイリッシュな「モデル体型」というのがこのタイプの特徴。筋肉や脂肪以上に骨格のフレームと関節に存在感があり、肉感的なものを感じさせません。極端に太ったり痩せたりすることがあまりないのもこのタイプならでは。
特徴である「体型のフレーム感」そのものがスタイリッシュなので、装いは作り込まずリラックス感あるもの、ラフなものをさらりと着こなすのが最適でしょう。
上半身
体はやや平面的で、上半身と下半身の偏りがない。肉感的なものを感じさせない。
下半身
ヒップはやや平面で、ヒップラインが長い。腰骨に厚みがある。膝下のすねやアキレス腱が太い。
骨・筋肉
骨太で骨格がしっかりしている。膝の皿が大きく、目立つ。鎖骨や肩甲骨がしっかり出ている。手足が大きい。手のくるぐちが目立つ。
肌質
やや乾燥していて、人によって皮膚が少し厚いイメージ。二の腕や太もも、背中に弾力がない。
ナチュラルに似合うファッションスタイルは「ラフ」「カジュアル」
ナチュラルタイプの特徴は「フレームがしっかりしている」「スタイリッシュなライン」です。肉感的なものを感じさせず骨組みがしっかりしているので和装より洋装の方が似合っていると言えます。
モード系ファッションモデルに多いのがこのタイプ。ドライな質感や、洗いざらしなどの風合いのある質感で、ゆったりしたデザインをセレクトすると良いでしょう。
ラフ・カジュアルを意識した大人カジュアルなコーディネートを心がけると似合いますよ。
トップス | 首元が大きく開かない、ゆったりとしたサイズ感のもの。 ロングカーディガン、トレーナー、タートルニット |
ボトムス | 大きめでゆったりしたサイズや、ざっくりした質感が似合う。 ロングスカート、ガウチョパンツ、カーゴパンツ |
バッグ | 大きめ、持ち手幅が広いもの トートバッグ、ボストンバッグ |
帽子 | カジュアル、大きめなもの ストローハット、ローゲージニット帽 |
靴 | カジュアルなもの スニーカー、ムートンブーツ |
ワンピースの着こなし
抜け感のある、ゆったとしたデザインのワンピースはナチュラルタイプならではのデザインが似合います。身体のフレームがしっかりしているので、サックワンピースやコクーンワンピースなど身体のラインが出ないデザインのものでもスタイル良く着こなせます。
OK | シャツワンピ、サックワンピース、ニットワンピース、マキシ丈ワンピース |
NG | ミニスカートワンピース |
スカートスタイルの着こなし
苦手なスカートラインが少ないナチュラルタイプのデザインセレクトはできるだけ、ボリューム感のあるものを選ぶと良いでしょう。また、デザインよりも素材重視でセレクトを。膝の大きさや脚の筋っぽさが気になる方はマキシ丈のスカートもおすすめです。
OK | ストレートスカート、フレアスカート、プリーツスカート、マキシ丈スカート |
NG | マーメードスカート、Aラインスカート |
パンツスタイルの着こなし
マニッシュな印象が得意なナチュラルタイプはパンツスタイルもおすすめです。膝上などの短めの丈は避け、長め、ゆったりめなものをセレクトすると良いでしょう。ふくらはぎ丈のものを選ぶ際にはロールアップさせ、ラフ感を出していくとコーディネートのバランスが整います。また、レースアップシューズとの組み合わせがお似合いになるのもナチュラルタイプです。
OK | ワイドパンツ、ガウチョパンツ、カーゴパンツ、ダメージジーンズ |
NG | ショートパンツ、ハーフパンツ |